多汗症の薬による治療

  • Posted on 3月 20, 2011 at 17:52

精神性多汗症とは、「心がかいた汗」です。私たちの心理の制御は、大脳にあります。

大きな脳と書くほどですので、ここはたしかに大所帯です。そのなかで汗のコントロールは、大脳辺縁系と視床下部の一部が受け持っています。

前者の辺縁系は、驚きや怒りなどの感情に深くかかわる部分で、脳がいまほど進化していなかった大昔からあります。もうひとつの視床下部は、体温の調節を毎日担当しています。

ところが、心がいつも汗をかいてしまう悪循環になると、どうやら大脳皮質やそれ以外の潜在意識の部分も関係してくるらしいのです。

というのも、精神性多汗症の人は、なにかと自分を否定的に追い込んでしまうからです。

「こんなときに汗をかいてはいけない」
「こんな汗をかく自分が許せない」
といったぐあいです。

こうしたマイナスな発想は大脳皮質で行われるもので、さらに潜在意識の部分がかかわると、汗をかくまえにムラムラと予期不安が先にたちます。

「電車に乗ったら汗をかくんじゃないか」
「商談の最中に汗が止まらなくなるかもしれない」

このような不安を薬でとりのぞく療法もあります。具体的には、精神安定薬(マイナートランキライザーなど)や自律神経中枢調整薬(ベレルガルなど)、中枢性の睡眠薬(バルビタールなど)などを処方します。

多汗症の漢方と薬

ただし、こうした新薬は、眠気やふらつきなどの副作用が生じることがあり、日常的に服用を続けるには問題もありますので、病院では漢方薬の柴胡加竜骨牡韻湯や桂枝加竜骨牡韻湯などの安心薬を用いて効果を上げているところが多いようです。

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